全米・カナダでたちまち130万部突破という“小麦はたべるな”(Dr.ウィリアム・デイビス)という本を読んでみました。

正直、極端な食に対する本は、いろいろありすぎて、いったいどれを信じていいのやら。
友達が読んでみたというのですが、この本には、遺伝子操作で破壊された小麦を食べさせられているという内容だったというのが、ちょっと不思議でよんでみました。
私の知る限りですが、大豆やトウモロコシなどは遺伝子組み換えがなされていますが、米や小麦などの主食は禁止されているはずと思っていたのですが・・・
今、日本では全消費量の85%を輸入に頼り、その6割をアメリカが占めています。
アメリカでは、毎日なんらかの小麦粉食品を食べており、その結果として、1億人の人が、肥満、高血圧、糖尿病、心臓、内臓疾患、脳疾患、皮膚疾患などで苦しんでいます。
著者ディビス博士は、自分の患者に“小麦抜き”食生活を実践させたところ、病気や疾患が著しく改善するなどの効果が見られたという内容でした。
45いまの小麦は品種改良を重ねて昔の小麦とはちがっている
本には、やはり小麦は、遺伝子操作されていると書かれていました。
でもその前から品種改良に品種改良を重ねることで、むかしの小麦とは全然ちがっているそうです。遺伝子操作ではなく品種改良でも小麦は以前のものとはかなり変わってしまったようです。
そして、その現代の小麦が原因でヒトがいろんな問題を抱えるようになったという話。
小麦を食べないことが最大のダイエット方法
この本によると小麦さえ食べなかったら体重を減らせるそうです。
世界一簡単な減量方法なのに、アメリカ人の食生活に小麦が蔓延しているという現状の影には、小麦で大儲けしている人たちがいるということ。
この最悪な事態は人為的なものだと著者は言っています。
小麦は急激に糖に変換され、砂糖よりも血糖値を上げます。そんなこと知らなかったわ~。
小麦を食べなければ、血糖値はさがり、食欲を促すエクソルフィンが作られず、食欲を増進させるブドウ糖が発動しません。
このインスリンのサイクルが生じなければ、普通におなかがすく以外の食欲を増進しないので、たべすぎずに済みます。
小麦は食べればこのインスリンのサイクルが起こることにより中毒になるのだとか。小麦をたべさえしなければ、
食欲減少→カロリー減→内臓脂肪が消える→インスリン抵抗性が改善→血糖値がさがる
となり、ダイエットもでき、なんらかの体調不良もよくなります。
砂糖や炭水化物は肥満の原因になることはみんなが知っているのですが、小麦が原因になるとはみんなは知らないので、ついつい食べてしまっていることがより肥満や病気が悪化する原因ともいえます。
小麦を食べないと断食と同じぐらい早く減量できるそうですよ。ダイエットしたいという人は一度、小麦をたってみるといいかも。
全粒粉も体に悪い
よく、白い砂糖、牛乳、小麦など白い食べ物はからだに悪いとききますよね。
なので、砂糖は白い砂糖よりも三温糖の方がいい、小麦よりも全粒粉のほうがいいというのが定説だとおもっていたのですが、最近、三温糖は白いさとうをこがしただけなので、別にからだによくもないという話をききました。
加えてこの本では、全粒粉も同じ小麦なので、からだによくないと書かれていました。
たばこが“マイルド”“ライト”という名前がついても有害なのと同じように全粒粉でも小麦ならなんでも有害なのだそうです。
なるべくパンを作るときに、全粒粉を混ぜていたのもあまり意味はなかったのか。。。
腸が悪いのも小麦が原因かも
小麦は、腸の機能も破壊します。
小麦グルテンにアレルギー反応を示す人は人口の1%いるそうです。
食べ物は口からとりいれると、必要なものと不要なものにわけられ、必要なものは、腸から体内へ吸収され、不要なものは、排泄物へというのが通常です。
ところが、グルテン(小麦からつくられる)は害があっても腸からとりこまれるため、その拒否反応として、アレルギーやリウマチ、ぜんそくなどの免疫疾患として現れることがあるそうです。
小麦アレルギーとしてあらわれなくても、その他の症状であらわれている場合があるので、小麦だちすることで、病気や体調が改善する場合があります。
よく下痢をする、そのニキビなどの皮膚疾患、ガン、他体調が悪いという人も小麦だちをすることで体調がよくなるかも。
実際著者の患者さんの中には、高血圧、肥満、糖尿病、心臓、内臓、脳疾患、関節痛、ぜんそく、認知症、老化、うつ、無気力などを改善したという例も。
“小麦は食べるな”を読んでみた感想
パンを主食とする海外の話なので、私にはあまりピンとこないところもありました。
小麦を食べるともっと食べたくなったり、中毒症状がでるなんてことは、私には正直ありません。
肥満でもないので、今すぐどうこうとは思わなかったけれど、読んでいると小麦が血糖値を上げる食べ物であるということは、かなり勉強になり、腸に負担をかけるものであることも事実なんだろうな~と思いました。
パンケーキやお菓子、パスタ、麺類、パンなど小麦を使った食べ物はいっぱいですが、今以上にはとらない、なるべく減らしていこうかな。
そして、主食のものは遺伝子組み換え禁止と言われているけれども、ここまで明確に小麦は遺伝子組み換えされていると書いてあると不安になります。
ホストハーベスト(輸送の際に、収穫のあとにかける防カビ剤)の問題もあるので、輸入小麦は危険かも。
小麦を使った食べ物はなるべく減らすこと、使うときには、国産小麦を使うことにしたいと思います。
今もパンを作るときには使っているけど、もっと徹底して。
国産小麦は高いけど、製菓材料店でまとめ買いすると比較的安いです。
小麦をぬいた分のカロリーは本物の食べ物で補う必要があり、本物の食べ物とは遺伝子組み換えでない、無農薬のものということでした。
この辺は、納得ですね。
本の最後には、減らすか完全にやめたい食品リストもあり、もっと健康に気を付けたい人などには参考になる本でした。