化学調味料無添加で安心、安全なだし8種類を実際に作って、食べて比べてみました。
比較しただしは、倖あわせだし、茅乃舎だし、生活クラブの混合けずり節、生活クラブのパックだし、スカイフード 四季彩々和風だし、十二単、味楽家の幸せだし、薫る味だし(にんべん)の8つです。
どれも化学調味料無添加ですが、ちょっとずつ中身が違って、調味料が入っていたり、入ってなかったり。形状がダシパックのもの、顆粒のものいろいろです。
だし | 原料 | 形状 | 400mlの値段 |
倖あわせだし | 明治創業の鰹節やさんのだしかつおぶし・やきあご・うるめいわし・かたくちいわし・こんぶ・しいたけ | だしパック | 約63円 |
茅乃舎だし | デパートで買える 料亭のだし焼きあご・かつおぶし・うるめいわし・真昆布・海塩 ・ でんぷん分解物・酵母エキス | だしパック | 約61円 |
生活クラブ 混合削り節 | コスパがいい 味もいいさばぶしとかつおぶし | 削りぶし | 約12円 |
生活クラブ パックだし | コスパがいい 薪で焙乾 にぼし・かつおのふし・こんぶ・しいたけ | だしパック | 約19円 |
スカイフード 和風だし | 顆粒でお手軽 安い鰹節粉末・食塩・甜菜糖・酵母エキス・昆布粉末 | 顆粒 | 約21円 |
十二単 | 全国のうまみが濃縮 みんながおいしいと感じる味にいわしふし・まいわし煮干し・かたくちいわし煮干し・とびうお煮干し・かつおふし・うるめふし・そうだかつおふし・こんぶ・しいたけ・干しえび・むるあじふし・、まぐろふし | だしパック | 約50円 |
味楽家 幸せだし | 魚より昆布がきいていて和食のおかずにあう割烹のだしこんぶ・かつおぶし・あさり・いわしの煮干し・やきあご・ホタテ・しいたけ・ | だしパック | 約60円 |
薫る味だし(にんべん) | にんべんの風味保持製法。無添加でも長期間酸化、乾燥を防ぐ かつおぶし・こんぶ しょうゆ 砂糖 塩 原料の一部に大豆・小麦を含む | だしパック(個包装タイプ) | 約76円 |
アレルギーがある人や病気を持っている人はひとそれぞれ安心・安全基準が違います。前立腺の病気を持っている方は昆布、海藻類は控えて・・といわれているのではないでしょうか?
原料をよく確かめてからためしてみてくださいね。
コスパで考えたら生活クラブの混合けずり節かだしパックが一番
まず、値段で比較してみると・・・400mlのだし汁をつくったときのお値段を比較してみたところ、生活クラブの混合けずり節が12円!とかなり安い。
ただしこれはだしパックにもなってないですし、中身もシンプルなので、当然といえば当然なのですが、それ以上に味がいいです。
私は、化学調味料がはいった顆粒だしをつかっていましたが、こんぶと鰹節でとるということを知っていてもなかなか実践できなかったのは、めんどくさいということと、よっぽど量をいれないといいおだしってとれないと思っていたから。
市販のかつおぶしパックなどでとろうと思ったらもうどれだけいれたらいいの?って思うぐらいいれないとなかなかいいおだしってでませんが、この削り節は、ほんのひとつまみいれるだけで、いいおだしが簡単にとれてしかもおいしい。
かつおとさばのだしなので、魚の風味はしますが、それが好きな人にはたまらないおいしいだしができます。
しかもだしパックじゃないのに、こさなくていい。コスパと便利さで毎日使うということを考えればやっぱりコレ
レビューを見る>>生活クラブの混合けずり節
だしパックの中では生活クラブのだしパックが400ml約19円と安いです。だしパックの中にはいっているかつおぶしにも注目。かつおをボイル、焙乾させて、けずり工程まで一貫でやっている全国でもめずらしい業者がつくっています。
とくに水分をとばして風味をつける焙乾の作業を薪でやっているというめずらしいこだわり。○○エキスがはいっているものとは全然違うってことがわかります。安いのに最高級。コスパは最大です。
レビューをみる>>生活クラブのパックだし
酵母エキスやたんぱく加水分解物が入ってないおだしは?
原料の中に酵母エキスやたんぱく加水分解物とかいてあるものがあります。これらは添加物ではなく
酵母エキスとは?⇒酵母から自己分解作用や酵素を使って分解したもの
たんぱく加水分解物とは?⇒大豆や魚から抽出し塩酸や酵素を使って分解したもの
これら以外にも野菜エキス、肉エキスなど一見、添加物?と思われるものは、加工食品の製造過程で生じた肉、魚、野菜などのくずをゆで汁、煮汁を利用して抽出されたものです。
豚の骨からとったスープが豚骨スープ(肉エキス)になるようなもので、これが入っているとより深いコクを感じるだしになります。
食品から抽出したもので化学調味料ではなく、食品の分類に入ります。食品なのでそれ自体に毒性はないのですが、抽出方法や原料には問題があり、不純物も多くふくまれていることが問題といわれています。
抽出するのには、お湯で煮出す他、塩酸で加水分解する場合には水酸化ナトリウムで中和するという方法を用います。
塩酸?と心配になりますが、塩酸と水酸化ナトリウムは中和すると塩と水になるので問題はありません。
ただ、塩酸をまぜるときに変異変性のある不純物が発生します。少量なのでそこまで神経質になる必要はないかとおもいますが、むしろ心配なのは原料。
いらないものから低コストで作ることも多く、食品としてそのままだせない肉や野菜をエキスとして使っていることもあります。
家でベジブロスをつくっているのと同じで不要なものからでもだしがとれるなら利用したらいいという考え方もあります。
心配だという人は、酵母エキスやたんぱく加水分解物がはいっていないものを選ぶといいと思います。
酵母エキスやたんぱく加水分解物がはいってないだしは
生活クラブの混合けずりぶし 味楽家の幸せだし 十二単 生活クラブのパックだし
です。
茅乃舎のでんぷん分解物は、タイ産のキャッサバ芋を加熱酵素処理をして使っているとこのことで、きちんとしたトレーサビリティを明確にしてくれるのであれば心配ないのではないでしょうか。
顆粒で手頃なのは、スカイフードの和風だし
次に、値段が安いのは、スカイフードの和風だしです。しかもこれ、顆粒。今まで、化学調味料入りの顆粒のダシの素を使っていた方には、非常に使いやすいかと思います。
だしパックのものは調味料も無添加なものが多いですが、食塩・甜菜糖・酵母エキスが入っていて、味のバランスも整えてくれているので、これだけでパスタやおかずも味付けできちゃいます。
キュウリなどこれをふりかけとくだけで浅漬けになり、本当においしいです。
値段も手ごろですし、顆粒ならではの使いやすさ。生活クラブの混合けずりぶしとスカイフードの和風だしを常備しておけば、完璧です。
レビューを見る>>スカイフードの四季彩々和風だし
茅乃舎だしはお店にいってみて!
この中で、茅乃舎だしは別格なんです。こういう無添加だしに興味をもったきっかけとなったのがこのだし。
デパートの中にも入っていて、だしソムリエが料理の提案や試食、試飲をしながら買うことができるのが茅乃舎だしです。
だしを購入するともらえる季節ごとのレシピ本(冊子)は、本当すぐれもので、料理のレパートリーが簡単に増えて、しかもどれもおいしくつくれるので、料理が楽しくなります。
茅乃舎だしは、塩がはいっているのですが、減塩タイプもありますが、味つけしてあるほうが私は好きかな~。
和風だしだけじゃなくて、洋風の野菜だしは、野菜だけでとっただしでこの上なくおいしいです。
茅乃舎が近くにある人は、ぜひ、お店に。料理が楽しくなるだしなら茅乃舎だしです。
レビューをみる>>茅乃舎だし
身近なにんべんが作った家庭の味にはまる“薫る味だし”
あのスーパーでもよくみかけるニンベンの作った最高だし。大手ならでは、家庭の味を知り尽くしてい感じがするレシピと味。この中では高いのですが、お値段関係なく、単純においしい、家の料理がおいしいと思ったのはこれ、
調味料が入っているので、ある程度味が決まるので、料理が苦手ってひとにもおすすめ。
レビューをみる>>にんべん 薫る味だし
だしパックの中では十二単がコスパがいい
おすすめは生活クラブのパックだしなんだけど、生活クラブは加入してないと買えないというハードルが高いので、だしパックだけで買える中でと考えると十二単が一番。
だしパックは平均するとだいたい60円ぐらいの中、その中でも少し安いのが十二単。十二単は名前のとおり、12種類の原料が入っています。
十二単を作っている会社は、業務用のだしを開発している会社なので、各お店のめざす味を日々研究しているので、いろんな原料を知り尽くしています。
だしといえば、関西と関東では全然ちがいますよね。それを全国のうまみをちょっとずつ加え、みんながおいしいと感じる味に整えたのがこの十二単なので、味や風味にかたよりがなく、だしは、これが特徴!というよりも『何かわからないけど、全体的にかどがなくてまろやかでうまみがある』という味。
だしパックでどれをえらんでいいかわからないという人は、まずはこれから試してみてはいかかでしょうか?
レビューをみる>>十二単
他にも倖あわせだしは明治創業のかつおぶしやさんがつくったおだしなので、かつおぶし風味が大好きな人には、ベスト。幸せだしは、ほたてやあさりがはいっていて、十二単と同じく、バランスがいいおだし。
ほたてやあさりのだしで、他とは全然違う香りがします。おさかな風味が嫌いな人は幸せだしがおすすめです。しかも300円でお試しができるので、気軽に味をたしかめることができます。